【ストレスと向き合う】我が子の健やかな成長と親の成長
子育ては初めてのことだらけで不安だと思います。
将来お子さんが望む未来を親として提供できるのか、正しい道筋を教えられるのか。
子育ては産声を上げたその日から既にスタートしています。
幼少期に誤った育て方をしてしまうと将来に関わることが多いです。
子育ては親育て、楽しく子育てをしていくためには親自身も一緒に成長していく事が大切です。
カウンセラーであり、1人の親であるわたしなりの子育て方法と注意点をこの記事ではご紹介します。
LINEでカウンセリング はーとぴあら 小島江津子
自身も幼少期から心の病とたたかい、そこで出会ったカウンセラーの方のおかげで、大量に服用していた薬も徐々に減っていく。カウンセリングの大切さを知り、同じような境遇の人の力になりたいと思い現在に至る。
【資格】メンタル士心理カウンセラー/メンタル心理インストラクター/チャイルド心理カウンセラー/子供心理カウンセラー
命を育てる事、一人の人間を健全に成長させていく事の大変さ
子育ては現実とても大変な事です。
命を育てる、一人の人間を健全に成長させていく事は、人生の中でも大きな長い親自身の人生になります。
夫婦で子育てに取り組む事や、周りの人の手を借りて子育てに取り組む事は子育てにとってとても大切です。
親が片方だけでもそれに変わりはありません。
子育てと同時に親自身の成長に繋がる。
子育て、親育てがとても大切な事になります。
育てたように子供は育つ
近年子供をめぐる問題は数多くあります。
「少子化」「待機児童問題」「学級崩壊」「いじめ」「不登校」などいずれも社会問題化しているものばかりです。
これらの問題は何故おこってしまうのか?
それは時代が変化し、環境や価値観が変わった事や子育てに関しての情報があふれ、親がそれに振り回されてしまう事や社会の
子供に対する眼差しの変化など、さまざまな要因が複雑に絡み合ってると言えます。
そのような状況の中で、育つ子供はストレスを抱える事が多くなります。
それを上手く解消出来れば良いのですが、現代の子供の生活は多忙になっていて、遊ぶ事、遊ぶ場所、時間も限られてしまっている事が現状です。
せめて、家の中ではストレスを溜めずに、リラックスした状態で過ごさせてあげたいものです。
子供が育つ上で土台となる「家庭」という居場所に焦点をあてて、子供がストレスに負けずに自立していくためには「家庭」はどうあれば良いのか、子育ては親を育てる事でもあると考える事がとても大切になります。
家庭でのストレス
ストレスとは嫌な出来事である「ストレッサー」が心身の良くない反応の「ストレス反応」です。
「ストレス反応」は心身の良くない反応を引き起こす過程を言います。
大人同様に子供も日々の生活の中でさまざまな嫌な出来事である「ストレッサー」を抱えます。
中でも、保育園や幼稚園、学校や家庭は長時間過ごす事が多いため「ストレッサー」に出会う可能性が高い場面になります。
学校は勉強をしたり、友達と関わりを持つ場所になりますのでストレスを抱える事も理解する事が大切です。
では「家庭」では、どんな事が子供にストレスを与えてしまうのかお話致します。
幼児期の家庭内ストレス
幼児期の子供が感じる家庭でのストレスで大きなものは「食事に関する事」「テレビやゲームに関する事」いわゆる「物欲」になります。
食事に関する事とは、好き嫌いがあるのに食べさせられる事です。
この状況が続くと、食事が苦痛になってしまい、ストレスを感じます。
テレビやゲームに関するストレスとは、長時間視聴することにより視力低下を引き起こし、ストレスになることがあります。
特にテレビは情報を一方的に伝えるだけのものでありますので、子供が見ていて疑問を持っていても答えはくれません。
それにより「知的好奇心」が満たされずストレスになってしまいます。
また欲しい物を買ってくれないという事もストレスになります。
小学生期「学童期」の家庭内ストレス
小学生が家庭で感じるストレスは、親との関係によるものが圧倒的に多くなります。
小学生を対象とした家庭でのストレス調査では「親が自分を可愛がってくれているのか」「自分より、他の兄弟姉妹を可愛がっているのではないか」という不安「宿題をやったか聞かれる事」「叱られた事」などが挙げられています。
これらの事から、子供が親からの愛情を感じにくくなっている事がわかります。
近年では共働きの家庭が増えているため「家に帰っても誰も居ない」という事も大きな「ストレッサー」になっています。
「おかえりなさい」と言ってもらえない、「すぐに話を聞いてもらえない」という状況が寂しさを生みストレスへと変化していきます。
親御様にとっても非常にもどかしい事だとも言えます。
ストレスをどう捉えるべきなのか
ストレスは「ストレス反応」として具体的に表れている事が多いのですが、それを親に気付いてもらえなかった子供が感じるストレスのサインでもあります。
このように子供のストレスに気づき、サインを見逃さない事がとても大切です。
ストレスを無くすだけではなく、「ストレッサー」を調整する
ストレスに強い子供に育って欲しいと思う事は親にとっては自然な事です。
しかしストレスを身体状況に表さない事がストレスに強い子供という事は決してありません。
子供自身がストレスを感じた時に子供自身に生じる変化のパターンを理解していき、気付きにくいストレスを察知できるように子供が成長していく事がとても大切になります。
その上で「ストレッサー」は嫌な出来事と、どのように付き合っていくのかを考える事はとても重要になります。
「ストレッサー」を無くすのか、「ストレッサー」との適度な距離はどの程度なのか、子供と接していく中でも子供と親と一緒に探っていく事が、子供にとっても自信や安心に繋がります。一緒にという事がとても大切な事です。
レジリエンスを高める必要性
「レジリエンス」とは物理学で「ストレスを跳ね返す力」という意味の用語です。
日本語では「回復力」「復元力」というような意味になります。
これは特別な能力ではなく、元々人間には備わっている能力です。
ストレスを感じると、ネガティブな側面ばかり注意が向くようになりがちですが、ストレスを感じている状況を一側面だけではなく、多面的に見ていく事で、実はポジティブに捉えられる側面もあるかもしれないというところに気付く事がとても大切です。
しかし、子供は物事を多面的に見る事が十分にできません。
親が子供と一緒にコミニュケーションをとりながら、ストレスのある状況を多面的に見る事を学んでいく事が大切です。
物事の見え方が変わると、ストレスの感じ方も変わり、強いストレスを感じていた状況からの回復する事ができる可能性が大きく広がる事にも繋がります。
親、家族、周囲のサポートを感じさせる事の重要性
困った時には親や家族がサポートしてくれると子供が思える環境が大切です。
親が子供に「受容的」に接し、子供を尊重し、おおらかな気持ちで育てる事で身についていきます。
ただし、考え方によって「ストレッサー」が深刻なものか、軽いものかで捉え方が異なりますので、ご不安でしたらお気軽にご相談下さい。
体を丈夫に保つ
丈夫な体を作る事もストレスに対するためには、とても大切になります。
心の健康と体の健康は結びついていますので、モヤモヤしていても、思いっきり体を動かす事や家族と一緒に楽しむ事で、
スッキリするという経験を積むとストレス解消法を身につける事ができるようになっていきます。
親子の時間は何をするのか
子供を出産して、いざ子育てが始まると一日中子供との生活になります。
休日も無ければ、休息もありません。
新生児のうちは、お世話をする事で一日の大半は過ぎていきますが、子供が成長するにつれ、公園に連れて行ったり、絵本を読んだりと、子供に遊びを提供する、また共有する時間も増えていきます。
毎日同じ事をしても、飽きてしまいます。
雨の日は外に出れず、家の中でどう過ごしていいのか、頭を悩ませる方も少なくありません。
そんな中、テレビやスマホ、YouTubeを見せると、子供が夢中になり、親も自分の事が出来るからと、頼りっきりになってしまう方も少なくありません。
これらの機器は大人から見れば大変便利な物ですが、子供への影響も考えなくてはいけません。
わずかな時間でも構わないので、子供とのコミニュケーション、愛着「アタッチメント」、会話を大切にする事が大切です。
絵本のすすめ
いつの時代になっても、絵本、本の大切さを推奨する事や読書を進める動きはなくなりません。
近年では0歳児に無償で絵本を配布する、「ブックスタート」という取り組みが多くの自治体で実施されています。
親と一緒に絵本について会話を構築させていく事で、視覚、聴覚、感性を共有する事はとても大切です。
絵本、読書やまた読み聞かせが与える効果
絵本、読書には「脳の活性化」「思考力の上昇」「リラックス」などさまざまな良い効果がある事は立証されています。
読書の始まりは多くの場合、子供の頃に出会う、絵本とそれを読んでもらう「読み聞かせ」です。
読み聞かせには多くの良い効果があると言われています。
読み聞かせは大人が一方的に本の字を読んでいるだけではなく、絵本を通してさまざまな、やりとりがあるという点が特徴です
大人が「これはなんだろうね」などの質問をし、子供が答える。
大人がそのリアクションに対して応答するという流れで、対話を重ねる事が出来ます。
また文章に触れる機会が多くなるため、子供の「読む力」「理解する力」が、養われ、「視覚、聴覚」から、絵本の情報を得るために「集中力」「知識」が身につきます。
更には絵は動くことがないため、その先の状況を「空想」「想像」するようにもなります。
このようなさまざまな良い効果があります。
子供への「読み聞かせ」は知識を得て豊かな人生を送るための「力」をつける助けにもなります。
メディアが子供に与える影響
メディアは子供の行動や価値観に大きな影響を与えます。
しかし、良質な情報源として活用することで知識や創造性を促進できるが、悪影響あたえる場合もあります。
テレビやゲーム、スマホといったマスメディアと子供の発達の関係について
これまでさまざまな研究がなされてきました。
子供の発達に良い、または悪い影響が及ぶと研究結果もさまざまになります。
プラス影響とマイナス影響とどちらもあるという事になります。
メディアが与えるプラスの影響
プラスの影響として、教育番組が子供の「言語能力」「数的処理能力」に良い影響を与える事がわかっています。
ただし、これは子供にただ番組を見せるだけでは身につきません。
子供が番組を見ている時に、親も一緒に見て側でその内容について、説明する事によって身についていくものです。
0歳の時点でこのような「解説行動」をすると、一歳での「語彙獲得」に促進的に働き、一歳時点での「解説行動」が2歳の「語彙獲得数の増加」に繋がります。
マスメディアが与えるマイナスの影響
プラスの面がある一方でマイナスの影響もあります。
よくとりあげられるのは、暴力的な内容のものです。
暴力的な映像を見た直後に自由遊びをさせると「攻撃的に振る舞う」といった影響がある事が指摘されています。
更に短期的な影響だけではなく、子供の数年後、成長した後にも、攻撃性が残ってしまうケースも少なくありません。
子供だけで見ていた場合、親子の関わる時間の減少もマイナス面と言えます。
親子の会話が減り、コミニュケーションが減る事で、「社交性」が身につかなくなってしまう事にも繋がりかねません。
テレビ、スマホなどのマスメディアを子供に与えるだけではなく、それを親子で共有して、コミニュケーションをとる事が重要です。
親としての成長
発達心理学の世界では「生涯発達」という視点が一般的になっています。
生まれてから亡くなるまで人は発達し続けるという意味です。
新生児から青年期、そして成人期になり、社会に出て、仕事をし、結婚、出産、子育てと人生において大きな出来事に直面する機会が多くなります。
特に、出産、子育ては一人の命の責任を持ち更に成長をさせていくという、新たな役割が増え、それまでの考え方や行動の仕方、親の体にもさまざまな面で変化が生じます。
人は親になると、どのように変化するのか、また子供が生まれた事によって、家族の形態も変化します。
子供を持つと夫婦の関係も変化します。
子育てによる変化
心理学では妊娠期を「親になる準備期間」と捉えます。
妊娠初期は胎内に子供がいるという意識や実感が低く、つわりや、それまでの生活との変化に対応出来るか…といった自分に
向けた不安が大きいと言えます。
妊娠中期に胎動を感じるようになると我が子を確かな存在であると捉え始め、子供の姿を想像し、愛着の手がかりを見い出します。
妊娠後期は、分娩や子育てに対する不安と、子供を待ち遠しいと感じる気持ちが同時に高まる時期になります。
また妊娠を望んでいたかどうかによって、その後の養育態度に影響を及ぼす可能性も高まります。
出産を経て、初めて母親になると、それまでの生活が一変し、24時間子供にかかりきりになります。
「生活スタイル」「築き上げてきた人間関係」「自己概念」が覆され、心理的危機を向かえます。
アメリカの児童精神医学者スターン氏は、出産後の母親が経験する心理状態において、中心となる「4つの不安」を示しています。
- 赤ちゃんの生命と成長を維持できるだろうかという責任と不安
- 赤ちゃんと情緒的な関係を築けるだろうかという不安
- 必要なサポート体制を作り出し援助を受けられるかという不安
- 子育て環境に自分自身を変容させる事ができるだろうかという不安
これらは主に子育てを母親に任せている社会において生じると言われています。
また子供を持つ夫婦を対象に以前の自分との変化についてたずねた調査では
「柔軟性」
「自己の高さ」
「視野の広がり」
「生きがい」
「自己抑制」
「運命や信仰」
「伝統」
に関する意識が高まったという結果が得られています。
夫婦の変化
心理学において子供の誕生は夫婦関係の満足度を低下させると捉えられています。
夫婦から親へと移り変わると、それまでの生活が一変するため、主な変化としてまずは、注ぐ愛情がパートナーと子供に
分配されます。
それまでの家事や仕事の分担比率も変わります。
自由や自分だけの独立した時間もなくなるため、夫婦二人で作り上げた、結婚生活そのものの仕組み、形態が変化してしまいます。
子供の誕生と夫婦の親密度
妊娠7~8ヶ月とそれから二年後、三年後の夫婦間の親密度を比較した場合、二年で夫婦の親密差が下がり、三年後も下がったままで安定していくというケースが多くなります。
また、夫婦の不満感の主な原因は、子供がもたらすストレスではなく、「夫婦の違い」「価値観の違い」がより明確になる事だという指摘もあります。
夫婦から親へと変化する際に必要な6つの適応能力
夫婦から親へとスムーズに移行するためには「6つの適応能力」が必要だとされています。
- 夫婦の自己を「私達」という概念に変えられるか
- 家事や仕事の分担を納得いく形で解決できるか
- 円滑なコミニュケーションをとれるか
- 建設的なケンカができるか
- 子供の存在が結婚生活にどんな影響を与えると考えていたか
- ストレスに耐えられるか
これらの能力を身につけ、夫婦で課題を解決する事によって親として成長できると言えます。
また、父親の育児参加が協力的か非協力的かによって、母親の子育てに対するストレスも軽減されるか倍増するか重要な問題にもなります。
我が子を愛し楽しく子育てをしていく大切さ
生まれてくる、大切なこの世にひとつとして同じものは存在しない、命、我が子。
子供を育てる事によって、本当は子供に育てられている側面もとても多い事を忘れずに、子育てを楽しんで子供の成長を心から喜べるようになるには、家族のサポートや親になる自覚がとても大切です。
命を育てるという事は並大抵の事ではありません。
良い事ばかりでもありません。
むしろ、不安、悩み、心配をし考え込んでしまう事が多いかもしれません。
始めから完璧な親も存在しません。
子供と共に手探りをしながら、夫婦一緒に手探りしながら、親も共に成長し、楽しく子育てができるためにも一人で悩まずに、抱え込まずに、自分らしい子育てができるために、一人ではない事を忘れないで下さい。
どんな小さな事でも、どんな些細な事でも構いません。
全力でサポートさせて頂きます。
ご連絡お待ちしております。
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